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2005年8月21日 (日)

小赤沢温泉 楽養館(長野県下水内郡栄村)

_091 なんとも、武骨な温泉だ。施設がということではない。お湯がだ。

浴場に入ると、まず赤褐色のお湯が目に入る。だが、それ以上に存在感を示しているのが、給湯口から出ているお湯だ。随時出ているのだが、間欠泉のようなタイミングで「ゴボゴボ」と怒っているように大量に出てくる。これがとても不思議で、私はすっかり気に入ってしまった。

客の一人が、やけに丁寧に体を洗っている。温泉に入っている時間より長い気がする。自分の体を洗い終わった後は、シャワーで、自分の使った洗い場周りを丁寧に洗っている。本来褒められるべきことなのだろうが、温泉に向き、不向きがあるのならば、この人は温泉に向いてないなと、なんとなく思う。

給湯口から出るお湯は、相変わらず怒っているようで、ゴボゴボ。打たせ湯もあるが、このゴボゴボの前では、存在感が薄い。浴槽の赤褐色のお湯の底では、溶け切れなかったインスタントコーヒーのように、成分が堆積している。お湯に浸かりながら、「この温泉はいいな」「500円ではお得」と箇条書きのような感想が出てくる。

充分、満足したので、更衣室に向かう。不意に、給湯口から「ゴボゴボ!」。「もう行くのか、根性なしめ!」そんな風に言われた気がした。「また、来ます。」と心の中でつぶやく。

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